小物で判るホテル旅館のグレード

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    【3分コンサル・お客様満足主義108　＃278】　　　　2012_05_03

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   【今週のコンサル】 小物で判るホテル旅館のグレード
  　　　　　　        　・意外に目立たない小物の重要性
  　　　　　　　　　　　・血がでる歯ブラシ
  　　　　　　　　　　　・割り切れない割り箸
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   今週も、ホテル旅館に係わるコンサルです。
  
   私の大先輩のコンサルは、日頃からこんな事を言っていました。
  
   「ホテルのグレードは何で決まるか？
  
   それは、蛇口をひねって何秒でお湯が出て来るかで決まる。」と。
  
   ホテル旅館の格は、モノは物でも「小物」で、
  
   しかも「重大」というお話です。
  
   今週と来週の２回にわたり、「小物」のお話をして参ります。
  
   第１のお話は「迷子の下駄さん」のお話しです。
  
   ホテルや旅館には、下駄やスリッパが用意されています。
  
   ツッカケ式のもの、鼻緒のついたもの、雪下駄など型もさまざまです。
  
   問題は、それらがキチンと揃っているかということです。
  
   消耗の程度、鼻緒の色が違っているものの場面によく遭遇します。
  
   他館名の焼き印入りの物が、紛れ込んでいる場合も有ります。
  
   どうして他館のものが、紛れ込むのかまさにミステリーですが、
  
   ホテルのスリッパでも同様の事が、まさに「都市伝説」の域です。
  
   それからトイレスリッパの混入が、多いのも事実です。
  
   いずれにしろ迷子の下駄やスリッパは、いち早く保護する事が肝要です。
  
   第２のお話は、「歯を磨くと血が出ませんか？」です。
  
   最近のホテル旅館は、質が良くなったと見えて減少傾向です。
  
   あの粗悪な歯磨きブラシの事のお話です。
  
   少し力を入れて磨けば、歯茎を傷つけてしまいそうな、
  
   あの歯磨きブラシです。
  
   同じようなモノとして、「T字型カミソリ」があります。
  
   ちょっと手元が狂っただけで簡単に顔を削ってしまいます。
  
   まさに「ヒゲそり後にオロナイン」です。
  
   歯ブラシやカミソリは、旅の携帯心得といえばそれまでですが、
  
   せっかくホテル旅館が「アメニティグッズ」として揃えるのであれば、
  
   一応、快適に使えるものを用意しておいて欲しいものです。
  
   次は、「割り切れない割り箸」のお話です。
  
   清潔感を演出する小物として存在する伝統の割り箸。
  
   使う人が、始めて割るところに「割り箸」の意味が有ります。
  
   問題なのは「正しく二つに割れるかどうか」という点であります。
  
   途中で折れたり、上部で斜に裂けたりするものがあります。
  
   何も高級割り箸を使えと、言うつもりはありません。
  
   たかが「箸１本」と侮るなかれ、
  
   「全てのハシバシにまで気を配る」事が、
  
   グレードの差になって表れるものなのです。
  
   次は「トイレットペーパー」に関するお話です。
  
   ある著明な評論家が、こんな事を言っていました。
  
   「ホテルのサービスは、トイレットペーパーのクオリティで決まる。」と。
  
   端のところを「ピシ」と三角に折り込んだペーパーは、
  
   確かに見た目は良いです。
  
   ところで、ペーパー自体の品質はどうか？
  
   最近では、柔らかな専用ペーパーを使う家庭が、増えています。
  
   お尻に問題を抱えるお客様にとっては、ペ−パー品質は重大事項です。
  
   管理コストの問題も有るとは、思いますが、
  
   お客様に接する時には、「ソフトタッチ」が良い様ですね。
  
   次は、「自動販売機の赤信号」です。
  
   私のような愛煙家にとっては、自販機は最重要器機です。
  
   自分の欲しい銘柄に「赤ランプ」が付いていようものなら、
  
   「なんだ、このホテルは、管理もちゃんとできないのか。」となる。
  
   いかにも管理者不在のだらしなさを、お客様に与えてしまいます。
  
   朝夕２回のチェックで、「赤信号」は無くなるハズです。
  
   と、いうわけで、ホテル旅館の「グレードを下げる」数々の「小物」を
  
   取り上げて来ました。
  
   来週も、まだまだ、あるある「小物」の数々をご紹介します。
  
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